姉、ちゃんとしようよっ!
名門・柊家に幼い頃養子として引き取られた
主人公・空也(くうや)。
姉達に甘やかされてばかりの軟弱ライフを
送っていた彼は、性根を鍛え直す為に
遠くの親戚へ預けられてしまった。
そして約10年後。空也は立派に成長して、
再び柊家に戻ってくる。
そこに待っていたのは、可愛い弟の
帰りを楽しみにしていた、お姉ちゃん達6人。
お姉ちゃん達は帰ってきた初日から、昔同様、空也をベタベタと
甘やかしてきたりアゴでこき使ったりと好き放題。
しかもその夜、空也は憧れていた要芽に寝こみを襲われ、
散々にいたぶられてしまった。
なんとか要芽を見返そうとする空也は、
他のお姉ちゃん達に協力してもらって、
己の漢を磨こうと考える。
こうして、再びお姉ちゃんに囲まれた
生活がスタートした。
非常にオーソドックスな馬鹿ゲー。
メインヒロインである次女・要芽を見返すために、他の姉に協力をしてもらいながら、エロテクを磨くというのがゲームの主目的。…清々しいまでの馬鹿ゲーですね。
まぁその主目的もEDの一つに過ぎないので、他の姉の贔屓に進めて、その姉のEDを迎えることも可能。
このゲームの見所は、ギャグです。
もちろん姉萌え要素もあります。姉に甘やかされたり、罵倒されたり、肉欲におぼれたりと非常に魅力的です。
…ですが、私的にはそれに勝るギャグが『姉しよ』には盛り込まれています。
『姉しよ』のギャグは非常にパロネタが多く、「あーなんか知ってる」と言いたくなるネタが所狭しと散りばめられています。…まぁ中にはパロネタと気づかずにスルーしてしまったネタも多そうですが。
「あ……ぁあああ……ネギ……ネギあげます」
「キンキンに冷えてやがる」
このように一部のパロネタが微妙すぎです…。カイジはともかく、GANTZは無いでしょうよ…。
パロネタだけではなく、他のギャグも非常に面白いです。
『姉しよ』はキャラクターが非常に立っており、キャラクター通しの掛け合いが見ていて飽きません。
私的に『姉しよ』というゲームの一番気に入った点は、主人公から放射線状に他のキャラクタの繋がった関係ではなく、全員が全員横に繋がった関係になっているところです。つまり、主人公を抜かしたキャラクターの掛け合いが非常に多彩なものになっており、他のゲームでは何かといい加減になりがちな部分ですが、『姉しよ』は多岐にキャラクターとの疎通が取れています。
昨今のゲームではなかなかこういったタイプのADVは珍しいです。同じように個別シナリオに入ると関係のないキャラは退場しがちのところを、『姉しよ』はどのシナリオでも全てのキャラが平等に絡む作りになっています。
キャラ別感想
柊雛乃
柊家の長女…なのだか、見た目はロリ。
この手のキャラは子供扱いされると怒るお約束は当然完備。
ですが、外見とは裏腹に芯が通っており、柊姉弟の中では一番大人かもしれません。
シナリオは短いです。
唯一BADENDもないキャラ。しかも、ED自体もすとんと終わるので、全キャラ中一番短いかも(ただでさえゲームが短いのに)。
本当に唐突に終わるのでかなり驚きましたよ…。
柊要芽
本作のメインヒロイン。
あんまりメインヒロインっぽくないキャラですが、メインヒロインです。
主人公を帰ってきた晩にレイプをするという凄まじいお方。
彼女を屈服させるのがこのゲームも目的ですが、なかなか手強かったです。ふぅ。
それを達成させると、このゲームの最終目的は彼女にネコミミを付けさせて、語尾に「にゃんにゃん」と付けさせることということが判明します。嘘です。
…冷徹キャラの恥辱プレイは、なんか…いけない癖に目覚めそうになりますね…。
柊瀬芦里
金髪ハーフグラマー。
享楽主義者。自由奔放に生きています。
典型的なイケイケおねーさんです。
最後の選択肢でのBADENDは怖すぎ。ちょっとチビリそうでした。
柊巴
柊家の四女。
長身で見た目は凛々しいが、実は心優しい性格で可愛い物好き。
…どこかで聞いたことある設定ですが…まぁ、気のせいでしょう。おそらく。.
彼女のシナリオは特殊です。他のキャラのシナリオと明らかに毛色が違います。
怪人もどきと仮面ライダーもどきが死闘を繰り返していますし。
非常に良いところで終わるので続きが気になります…続きは『姉しよ2』に期待ですか?
柊高嶺
貧乳ツインテール。そして凶暴、凶悪、狂犬。
貧乳ツインテールは凶暴というのは定説ですが、彼女はそのピラミッドの頂点に立てる逸材でしょう。
…ですが、柊兄姉の中で一番知能指数が高いらしい…。
この手のキャラの頭脳は中の下というのが相場なのにそれを覆しました。…まぁその頭の良さはあまり前面には出ませんでしたので大して意味がありませんでしたが。
というか、凶暴というパーソナルがあまりにも強烈過ぎて、頭の良さが隠れています。
シナリオは自体は一番好きでした。特に主人公と親父の一騎打ちは爆笑。
「ふうん……これが世に聞く蛇界闘法(じゃかいとうほう)」
「知ってるの?要芽姉っ」
にはお腹が痛くなりました。
柊海
眼鏡。
見た目から設定まで、一番メインヒロインっぽいんですが、メインヒロインではありません。
主人公に対して病的なまでに過保護です。エロゲー至上もっとも過保護なキャラかも。
彼女のシナリオもその主人公に対しての過保護が話の核となっていますし。
…某メーカーのお姉ちゃんキャラを彷彿とさせますが、実際にそれをネタにしていました(笑)
この手のゲームは妹ものと相場が決まっていますが、ここ最近は姉ものも増えてきましたね。
さすがに妹の方が優勢ですが、この世界は逆転現象が起きやすいので2,3年も経てば姉のシェアの伸びるかもしれません。
…と、Marronと並ぶ二大姉メーカーとしてこれからも頑張って頂きたいです。
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