CLANNAD−クラナド−

KEY


校門まで残り200メートル。そこで立ち尽くす。「はぁ」ため息と共に空を仰ぐ。
その先に校門はあった。誰が好んで、あんな場所に校門を据えたのか。
長い坂道が、悪夢のように延びていた。

「はぁ…」別のため息。俺のよりかは小さく、短かかった。
隣を見てみる。そこに同じように立ち尽くす女の子がいた。
同じ三年生。けど、見慣れない顔だった。
短い髪が、肩のすぐ上で風にそよいでいる。

「この学校は、好きですか」
「え…?」いや、俺に訊いているのではなかった。

「わたしはとってもとっても好きです。
 でも、なにもかも…変わらずにはいられないです。
 楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ。…ぜんぶ、変わらずにはいられないです」
たどたどしく、ひとり言を続ける。

「それでも、この場所が好きでいられますか」
「わたしは…」
「見つければいいだけだろ」
「えっ…?」驚いて、俺の顔を見る。
「次の楽しいこととか、うれしいことを見つければいいだけだろ。
 あんたの楽しいことや、うれしいことはひとつだけなのか?違うだろ」

そう。何も知らなかった無垢な頃。誰にでもある。
「ほら、いこうぜ」俺たちは登り始める。長い、長い坂道を。


 前作であるAIRからおよそ4年近く経ってようやく発売されたCLANNAD。 発表されてからの開発期間も長かったので、発売される前からやれ駄作だ、やれ人殺しゲーだと揶揄されてきましたが、前作、前々作の二番煎じになることなく、全く別種のゲームとしてCLANNADは完成されたと思います。

 今までの作品とは違いCLANNADはキャラクター同時の横の繋がりが、豊富になったところが顕著でしょう。 以前は、個別シナリオに入るとその対象となるヒロイン以外は全く登場しなくなりましたが、CLANNADはそういったことはなく、個別のシナリオに入っても、そのシナリオ以外のヒロインが登場することが多くなりました。個人的に主人公以外のキャラの絡みは好きなのでこの点は非常に良かったですね。 特にことみシナリオはそういった面で素晴らしかった。友情万歳。それと番外編になりますが、野球編でもそういった面が非常に発揮されていて面白かったです。

 後、男キャラの存在感が非常に増えました。特に主人公の友達である春原陽平の存在は凄いです。
Kanon北川なんて立ち絵も一枚しかなく(夜ver.も入れれば2枚か?)、活躍らしい活躍といえば、あゆの人形を発見したという一点だけでしたが、この春原陽平の存在感は今までの作品と比べものにならないでしょう。 シナリオによっては途中退場しますけど、特定のシナリオでは最後までおざなりにならないで、登場人物らしい活躍をするのは今までになかった点として良かったと思います。

 勿論、春原以外にも古河秋生芳野祐介といった素晴らしいキャラを忘れてはなりません。他にも2、3人いましたが、それらは忘れました。詳しい感想は個別に書きましたのでそちらを参考にしてください。


キャラ別感想

古河渚

 CLANNADのメインヒロイン。
プレイ中は常に触覚が気になって仕方がありませんでした。違和感を覚えるほど目立ちまくりです。
自分を卑下する性格なので、常に主人公から自分に対して自信を持てと言われている。…親父がアレでよくこんな性格に育ったものだ…。 それに加え、自分に対して褒美を与えることを前提にしてからではないと行動を起こせないほどの引っ込み思案。 なので、行動を起こす前に「アンパンっ」「カツサンドっ」といった食べ物を昼に食べることを己に約束し、自信を奮い立たせます。萌える。

 シナリオは二部に別れていて、ダブりがまたダブるというシナリオと、主人公との同棲・結婚・出産というAFTERストーリーがあります。 後者のAfterストーリーこそ、CLANNADのタイトルを冠する物語ですね。一部では家族というものを知り、Afterストーリーでは実際に家族を築くということを知る、そんな構成になっていると思います。多分。
 ところで、テーマ曲の「渚」だんご大家族とメロディと同じだったとは驚きました。あのメロディにどうやれば「だんごっ…だんごっ…」なんて歌詞を乗せられるんでしょうか…。  

藤林杏

 かなり途中まであんずと読んでいました。ごめんなさい。
これまでのKeyの作品にはいなかったタイプのキャラですね。分類的にはONE七瀬留美に近いかもしれませんが、全然違う気もします。 私的に、キャラクターとしてはかなり好感の持てるタイプです。義理や人情に厚く、姉御タイプの性格で、率先して行動をする癖に、こと自分のことに関しては二の次という、謙虚なんだか、そうではないんだか判らない性格です。

 シナリオに関しても、その自分を二の次した行動を取ったことが裏目にでる展開になっています。…出来自体はかなりアレでしたが。 主人公のことが好きなのに、妹を優先させてしまった上、キューピット役までやってしまうという典型的な三角関係シナリオ。…少女漫画ですか?
ここまではいいんですが、主人公の行動がウジウジしていて、それ以上に思考は自虐的で、少女漫画というより、プチ君望となっています。しかも、君望と同様、このシナリオでの主人公のうじうじする時間が長いこと、長いこと、やっているこっちはかなり陰鬱になりましたよ…。 KEYでは今までになかった類のシナリオですが、このシナリオは駄目駄目でした。…それと、入れ替わりネタは使うだろうな〜とは思っていましたが、髪はともかく、まさか目の色まで変えられるとは思いませんでしたよ…。
 脇役に徹すれば魅力的で実に行動的な素晴らしいキャラクターなので、もっと本人のシナリオでも栄えるシナリオにして欲しかったのが、本音ですね。
 

一ノ瀬ことみ

 語尾に「〜なの」を付けるという口癖(かよ)。見る限りは頭が緩いのに、実は頭脳明晰で、入れない大学は無いなんていった典型的な鍵キャラ。 「いじめる?いじめる?」という台詞に既視感を覚えたりと、突っ込み所満載のキャラでした。

 シナリオは眠い…。日常部分のダルさ加減はどうなんでしょう?ギャグキャラ担当の春原がおざなりにされているシナリオなので日常パートは辛かった。 ライターが涼元さんなので仕方がないかもしれませんけど。しかし、日常部分とは変わって、終盤はかなり好きです。たまに出る間違えようのない選択肢には失笑しましたが。 本職が小説家の人なので、練り込まれた選択肢というのはなれていないのかな…?
 一番感動したイベントは「おとといは兎を見たの」「昨日は鹿、今日はあなた」…の下りの部分ですね。最後のスーツケースよりもここの方がよかったです。スーツケースは演出過剰で少しあざとく感じてしまいました。…話は変わりますが、このシナリオでのが一番好きだなぁ。本人のシナリオでは本当にアレでしたけど(しつこい)。
 そういえば、彼女のテーマ曲である「Etude pour les petites supercordes」は、当初はバイオリンだけだったんですけど、あの屋外コンサートのイベントから後は、が使っていたカスタネットとトライアングルが曲に追加されているんですよね。しかも、回想シーンではカスタネットとトライアングルは使われていないらしい。…こだわりを感じますな。  

坂上智代

 才気溢れる彼女。どの分野に置いても類い希なる才能を持っており、直向きな努力を知っている。高みに上り詰めることが出来る選ばれた人間。 そんな彼女に近づいたのが、我らが朋也君。勉学面に置いて何の努力もしない癖に、他者を斜に見ることに関しては一人前。何故だか彼女はそんな駄目人間にメロメロ。…つまりは彼女を失墜させるシナリオです。 このシナリオに置いて主人公の取って行動は、智代を惚れさせて、振っただけです。後はエロいキスを少々。言うなれば何もしてませんね。 最終的にはこのシナリオは彼女が今あるもの、そしてこれからの未来を全て投げ捨て、主人公を選びます。非常に甲斐甲斐しいです。…朋也君が彼女のヒモになれば全て丸く収まった気がするのは、言ってはならないことなんでしょうか。
 彼女のバットエンドを見ればわかりますが、一見心身共に強靱そうでも、その実、精神的にはかなり脆いことがわかります。…今思ったんですが、バッドもトゥルーもそれほど内容に差がないような…。  

伊吹風子

 私的にCLANNADに置ける最萌キャラ。悦に入った陶酔状態が激プリチー。でも電波。おそらくCLANNADワールドに置いても相当な電波キャラ。お姉ちゃん困惑。プレイヤーも困惑。 しかし、シナリオは泣けた。涙腺が熱くなった。端的に説明すると、(Kanon+ONE)/2=風子シナリオですけど…。麻枝版あゆシナリオと言ったところです。二番煎じかもしれませんが、このシナリオは良かった。 風子の記憶が消えたときの春原秋生早苗さんのそれぞれの反応がホント泣きそうでした。特に春原早苗さんは泣きますって。 秋生の反応は何となく想像が付きましたが、春原の一瞬思い出したときの困惑っぷりと、早苗さんの風子の姿はもう見えてないのに微かに残っている記憶に縋って見えない風子を探そうとするシーンはキますね…。 Afterストーリーと甲乙付けられないほど好きなシナリオです。
 風子のノーマルエンドがCLANNADで一番幸せなエンディングだと思うのは間違いでしょうか?は自身のシナリオと違い、学校に行けるようになるまで回復し、風子はAfterストーリーより早く目が覚めます。そう考えると、これ以上ないハッピーエンドですよ。  

藤林椋

 おざなりシナリオ。というか、ユーザー舐められていますよ。椋シナリオと言うより、杏シナリオのバットエンドと言っても良いんじゃないでしょうか? 明らかに杏シナリオに移行するための選択肢が露骨で嫌になります。藤林椋というキャラクターは嫌いではないんですけど、柊勝平とその日のうちに付き合ったりするという移り気の早さにはかなり驚嘆しました。面食いなのかなぁ…。 うーん、あのどうでもいいシナリオの所為で姉のオマケ的なイメージしか浮かびません。もうちょっと気合いを入れて作って欲しかったです。  

春原陽平

 主人公の友人。ONEで言うところの住井Kanonで言うところの北川のポジションに座っているキャラです。 しかーし、それらの二作とは違い存在感は段違いです。彼らと違い立ち絵が複数あります。イベントCGもあります。そして専用のシナリオもあります。ToHeartでいう「僕たち友達だよね?」というホモであることを示唆するような内容でもありません。 共闘して乱闘するような熱いシナリオです。根がギャグキャラな上、とことんまでの駄目野郎なので最後までヤキモキしましたが、最後の最後で見せ場をちゃんと作っていました。駄目野郎には違いありませんが、やるときはやります。そんな奴です。 そして意外でしたが、通すべき筋はキチンと通します。それで驚いたのが渚シナリオでの、妹がの家にお世話になると判った時はちゃんとに妹のことを宜しく頼むと、頭を下げていましたし。そんなところが格好いい。  

相楽美佐枝

 男性寮の寮母。主人公の入れ知恵で寮生にドロップキックを喰らわせたりする血気盛んなお人。 しかし、昔は主人公の通っている学校の生徒会長としてブイブイ言わせていたらしい。24歳説が有力。  

古河秋生

 の父親。彼のシナリオをやってみて思ったが、このゲームで人間的に一番凄いのは彼なのかもしれない。やりたい放題やっていてあれだけのものが付いてくるのは凄い。人としての器の大きさが覗えます。 というか、格好良すぎです。OPムービーでの「この町と、住人に幸あれ」は痺れました。本編ではあまり言葉通りの意味ではなく、穿った見方の入った意味合いでしたが。  


古河早苗

 の母親。CLANNADで一番年齢が気になるお人。少なくとも18才の子供がいるようには見えないらしい。 作中に何度もの姉と勘違いされていましたし。実際に若いわけではなく、ゲーム開始時点で少なくとも30後半は行っていると思いますが…。 ちゃんと大学に進学して、教師にはなれているようですから、10代でを生んだとは思えません。あーでも、作中で19前後で産んだと言っていたような…。そうなると、ゲーム開始時で40弱?…んな馬鹿な…。もしかして早苗さんはサイヤ人なんでしょうか? うーん、本当のところいったい何才なんでしょう…。  Afterストーリーでは早苗さんに孫が出来ますが、絶対に早苗さんの孫には見えません。子供と言っても全く差し支えないですよ。…夫婦揃って若すぎやしませんか?  


伊吹公子

 早苗さんに続く若作りキャラ。美佐枝さん祐介が在学中に新任の教師だったと言うことですから、結構行っているのでは無いでしょうか? 彼らが18の時に新任ですから、歳はおおよそ22〜24です。つまり、彼らより4〜6才は離れていることになります。
そういえば、美佐枝さんの回想の時からAfterストーリーのエピローグまで全く外見が変わっていないことを考慮すれば、もしかして早苗さん以上の若作りなのかも。  

春原芽依

 春原陽平の妹。このゲームで一番の世渡り上手。CLANNADでの磯野カツオ。しかし、兄のことになるとその世渡り上手さもキレを失う。 もうちょっと色々と考えて動いていれば、さっさと楽に兄を立ち直らせたのではないのかと思う。まぁそうなったらストーリーになりませんが。…話の内容自体はベタベタな展開でしたけど。
 さり気なく私は妹属性持ちですが、主人公の妹じゃないと意味がないので萌えキャラとしては不許可。  

芳野祐介

 CLANNADの格好いい男の双璧。勿論もう一人は主人公でも春原陽平でもなく、古河秋生ですが。口調がいかにもカッコ付けな人ですが、一二分に見合っています。 野球編ではギャグキャラになっているのが面白いです。「あ、審判タイムね」
 意外といえば失礼ですが、出番はかなり多いですね。特にAfterストーリーに入ってからなら古河秋生より出番が多いんではないんでしょうか? 「Love&Spanner」というインディーズアルバムのタイトルは私個人としてはダサ格好いい(ダサイところが格好いい)と思います。  

柊勝平

 主人公と春原に女と勘違いされるほどの女顔で華奢。かくいう私もゲーム終盤までもしかしたら女なのではないだろうか…?と思っていましたが。 主人公に可愛いと言われて照れたり、何ヶ月も付き合っているのにHしていないというのを聞いて未だに男なのか怪しいのですが…。ヤオイ向けキャラですかね…。 まだ秋生さんの方が、その手の方々に人気が出そうですけど。
 …ところで杏シナリオ後の彼は骨肉腫の手術をしたんですかね?まぁ別に彼がどうなろうが知ったことではありませんが。  

岡崎直幸

 CLANNADで最駄目人間。Afterストーリーでも私の中ではそのイメージを払拭することが出来ませんでした。春原の方がよっぽど人間が出来ています。  


以下日記より抜粋

Thu. 04.4.29

『CLANNAD−クラナド−』(KEY)げと。

 ということで、KEYが4年の沈黙を破って出した作品『クラナド』。ネタバレ全開ですので、下記に書かれている文章は反転してからお読みください。

 取り敢えず、KEYの作品をやっているんだなぁという懐かしい感覚を味わいました。ゲームは至ってこてこてな学校モノですね(学校と書けるのが素晴らしい)。 劇中にONEの永遠の世界のような幻想世界というシーンが何度か導入されますが、現在のプレイ範囲では全く意味が分かりません。どうやら数キャラクリアする必要がありそうです。

 現在の進捗状況は坂上智代藤林椋の二人をクリアしました。この二つのシナリオは実にお約束な展開が集約されたモノでしたね。
 藤林椋に関しては非常にいい加減なシナリオでした。おそらくですが、まだ未攻略キャラである姉の藤林杏のついでに過ぎないでしょう。個別に入ってから1時間程度で攻略できましたし。 その1時間の過程でも藤林杏に流れるように仕組まれた選択肢が露骨過ぎてちょっと引きましたな。そもそも話を盛り上げるイベントがありませんでした。
 坂上智代は…うーん。かなり苦手な話でしたね…。端的に言うと、いくら才能が有ってもその分野に関して何の下積みもない人がその分野に精通している人を圧倒するという光景はかなり嫌いです。 坂上智代のシナリオで言うと坂上智代本人が凄い奴だということを他の生徒から認めさせるために部活を潰して回るイベントに当たるんですが…この手のイベントは物語としてはお約束な展開ですが、私的には最悪の展開です。 坂上智代自体は憎めるキャラクターでもないですど、この流れは酷い。

 さて、攻略可能キャラが多いくせに意外と難易度が高いクラナドですが、これからどう展開するんですかね。楽しみです。


Fri. 04.4.30

 『CLANNAD−クラナド−』(KEY)を鬼の如くプレイしているので今日の日記はテキトーに。 現在の進捗状況はCG攻略率80%ってところです。おそらくまだ24時間ぐらいしかやっていないと思いますが…。…総プレイ時間60〜80時間は嘘だったのかっ!?Fateの60時間には嘘はなかったのに…。

 …なんかあんまりな日記なのでもう少し『CLANNAD−クラナド−』のついて書こうと思います。

 現在のクリア状況は『古河渚』『藤林杏』『伊吹風子』『一ノ瀬ことみ』『宮沢有紀寧』『春原芽衣』『相楽美佐枝』『柊勝平!?』『幸村俊夫!!??』…と言った感じです。有り体に言えば攻略可能キャラはほぼ終了したといったところ。後は謎隠究明編のみでしょう。 現に「世界に一人きりの少女の話」に関しては全く判っていませんし。それに関しては渚シナリオことみシナリオでちょこっと触れられただけですね。

 特に印象に残ったシナリオは『古河渚』『伊吹風子』の両名のシナリオです。
渚シナリオは要約すると「ダブりがまたダブった」話なんですが、渚シナリオ全体の台詞回しの上手さが非常に際立っていました。なんつーか、やっぱ麻枝准はすげえなぁ…と。
風子シナリオも良かったです。話はKanonあゆシナリオとONEの根幹を足して二で割ったような内容ですけどね。…シナリオに生死問題を取り入れるとぐっと話が良くなりますな。ひでぇ話ですが。

 この二つ以外で印象に残ったのは『藤林杏』のシナリオ。彼女のシナリオは予想通りにプチ君望と化していました。 主人公のへたれ具合は君望に負けません。自己嫌悪で埋め尽くされた内容で、しかも優柔不断で行動を起こさない。ホントにサイテー野郎でした。やっていて気分が悪くなりましたよ。ですが、最後のイベント(双子入れ替わり)は見事騙されたのでその辺は良しとします。

 このゲームをやっていて気にあったんですが、クラナドKanonAIRと違って登場人物同士の繋がりがかなり豊富です。Kanonはそうでもないんですが、AIRなんて主人公とそのシナリオの根幹に拘わる登場人物以外の繋がりは皆無と言っても良かったですからね。個人的に主人公以外のキャラ同士の絡みは好きなので、その点に関しては非常に好印象。

 他にも前二作と違い「取り敢えず殺しておけ」といったシナリオがぐっ減りましたね。今のところ風子シナリオのみです。おそらくですが、クラナドはそういったことを抜きにした方針で作ったんでしょう。 前二作から染みついた死のイメージを脱臭するつもりだったんですかね?そのせいでシナリオ自体の重みが減りましたけど、死を抜きに考えたところは評価に値するのではないでしょうか?…もちろんそれで面白くなったかは別の話ですけど。


Sat. 04.5.1

 『CLANNAD−クラナド−』(KEY)コンプリートしました。興奮冷めやらぬという感じです。

 昨日の日記で麻枝准さんはメインヒロインを殺したくてうずうずしているんですか?と大変失礼なことを書きましたが、ここで訂正させて頂きます。准さん最高ですよ。 あーやっておけば予め死なしておくなんて非道なことも、意味があるってものです。 まさか、集めた光をあんな風に使うとは思いませんでしたよ…。いやはや…参りました。久しぶりに感動という感情が湧き上がりましたね。涙腺が熱くなりましたよ。ホント。 過度に難易度の高いゲームでしたが、全てはこの感動のためだったんだなぁ…と思います。おそらく他の人より大分苦労してクリアしたと思うのでその感動も一入です。

ここまで


まとめ

 そういえば、CLANNADは18禁作品では無いんですよね。その割には際どい発言が多かった気もしますが。特に秋生さんの発言は家庭用ゲーム機に移植の際には相当苦労すると思いますけど。「いいか、こいつは、俺のあそこから飛び出たものが、巨大化して出来あがったんだぞ」「どうだ、そう考えると気色悪くてキスできまい」 と言う台詞は際どすぎます。シナリオはともかく、ギャグの質は今までの作品より向上しました。これは確実です。ボリュームも40時間を超す大作でしたし、音楽もかなり良いです。特にライターの麻枝准さん自身が作曲したはゲームクリア後に聴くと胸が詰まりますね。
 Keyの次回作が何年後になるか判りませんが、Keyの作品は素晴らしかった。ホントに何年でも待てますね。プレイして良かったと思える一品です。


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