月は東に日は西に〜Operation Sanctuary〜

オーガスト


「なおくん、そろそろ起きないと、遅刻しちゃうよ」

今日から新学年、新学期。幼なじみの保奈美は、
「もう子供じゃないんだし」と、何度言っても起こしに来る。

丘の上にある『蓮美台学園』で、今年から2年生になる俺たちは、
通い慣れた通学路を歩き始めた。

「直樹ーっ、先に行くからねっ」
脇を追い抜いていく従妹の茉理。
両親を事故で失って以来、俺−久住直樹−は、叔父夫婦の家に世話になっている。
当時、同居することに大反対した従妹の茉理も、この春から蓮美台学園に入学してきた。
そんなありふれた日々。……のはずが。

どさっっ

学園の屋上で昼寝を決め込んでいた俺に、空から、女の子が降ってきた。
「……祐介?」

その娘は転校生として、翌日からクラスメートになった。
しかも、俺のことを誰かと勘違いしているようだ。

ゆっくりと時は流れ、変わるものと変わらないものが、俺の周りを流れていく。
繰り返されるありふれた日々が、少しずつ、動き始める。


 原画家さえいれば安泰なオーガストの作品。
判子絵師の代名詞である原画家ですが、不思議と人気があります。…かくいう私も好きですが。

 シナリオは相変わらずな内容です。
序盤の日常はそこそこ面白いんと思いますが、後半になると例の「トンデモSF」が発動。
…プリホリから続くオーガストの伝統かと思われます。
SFと言っても「サイエンスフィクション」の方ではなく、「少し不思議」の方でしょうね。
それでいて、トンデモな内容。

 う〜ん、未来人というは流石にどうでしょうか。意外性云々以前の問題かと。
「ええっ!? そうだったの?」と驚く以前に「うわ〜、やってくれたよ…」と率直に感じました。

 普通に引きましたね…。
…それでも、全作のプリホリのダメージには及びませんでしたが。
あれは頭が割れそうな衝撃を喰らいました。悪い意味で。
 そんな「トンデモSF」を帳消しに出来るぐらい前半の日常パートは面白いです。
主人公がなかなか面白い性格をしており、笑わせてくれます。
 それに加えて、声優と原画の良さもあり、かなりの長さを誇る日常パートですが、冗長を感じずにプレイすることが出来ました。


キャラ別感想

尼ヶ崎美琴

 立ち絵が怖い。
一言で美琴を表すならこれですね。ホントに怖い。怖すぎます。
頭と身体のバランス? 首の長さ? 何故だか知りませんが、生理的嫌悪を感じます。

 性格は気さくでなそれなりに冗談も言います。主人公と馬が合うタイプですね。
立ち絵が怖くなかったら好感を持てました。

 ストーリーはトンデモSF剛速球編。
…主人公と祐介が別々の個を確立出来た理由がサッパリなんですけど…。

藤枝保奈美

 超然とした長森瑞佳。

外見は長森瑞佳にどことなく似ています。特に髪型とか。
立場も同じ幼馴染みでですし、毎朝、主人公を起こしてくれますし。

 性格は超然としてます。
なぜか感情をあまり表に出しません。起伏の揺れが無さ過ぎでしょう。
それに加えて、色々と完璧すぎて可愛げがありません。
…が、公式の人気投票では一位でした。…なんでだ。

 シナリオは…これといって何の益体もない内容でした…。

橘ちひろ

 性格は地味子です。
お花大好き、世話大好き。
…彼女とは友達にはなれなそうです…。

シナリオは…この子だけは違うと思っていたのにっ!
もう、未来人の大フィーバーですね。
性格に似て、シナリオも地味でした。
記憶に残っていることは…ラストのセミロングは可愛かったなぁ。以上。

渋垣茉理

 金髪ツインテールで従姉妹。
あなた、D.C.の芳野さくらですか。
雪桜の橘沙紀も金髪ツインテールで従姉妹ですね。
 この3人の共通点は何かの布石に違いありません。誰か教えて下さい。

 彼女が一番萌えました。
同居しているので、親が邪魔になりますね。

  …はい、海外転勤。この清々しいまでのご都合主義さが好きです。
ラブラブ加減が最高でした。一緒に家で映画を観るイベントは無茶萌え。
 シナリオは日記のイベントに何の感銘も受けなかったのは仕様ですか?
…どうせ助かることはわかっていたし。

野乃原結

 ロリ教師。
シナリオはある種一番驚きました。
…プラスではなくてマイナスな驚きでしたけど。
 「結先生はロボットです」……マジデスカ。
唐突すぎます。というか、『はにはに』は色々と唐突過ぎです。
 そこだけの印象が強くて他の記憶がデリートされてしまいました。
罪作りなお方です。

仁科恭子

 ファンの方には大変申し訳無いんですけど。
全く記憶にございません。
オーガストで攻略の出来る年長者って地味すぎませんか?(言い訳)


 日常部分は高水準の萌えを期待できるゲームです。
そこばかりに目が位置がちですが、このゲームは非常にエロい。
一人3回もHイベントがありますし、それでいて、なかなか濃厚なエロが堪能できます。
 最近の学園モノのエロゲーには無いエロスがあります。この点は非常に素晴らしい。エロエロです。


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