Kanon
ある、雪の舞い落ちる冬の日…。
俺は駅前のベンチで、いとこの少女、
水瀬名雪と7年ぶりに再会した。
今いる場所。
そこは、昨日まで暮らしていた俺が
生まれ育った街ではなかった。
急な引越しの決まった俺を、快く迎えてくれた
名雪とその母親が住む街。
そして、俺にとっては、
子供の頃の微かな記憶の中にある、
思い出の街…。
原点回帰ということでKanonの感想を書きたいと思います。
プレイしたのは4年近く前ですが、同人とSSを読みあさってる所為もあり、今でも記憶には十分新しいです。
…今更説明するわけもないゲームですね。
「西にLeafとKEYあり」と言われている(?)ぐらい有名なメーカーですし。
そのKEYの代表作に当たる作品(2本しか出ていないが)なので、知らない人はいないと思います。
プレイ当時の実体験も交えつつ感想を書いていきたいと思います‥。
当時は「ときめきメモリアル」も「サクラ大戦」もやっていないような純な学生でしたが、ある日、友達から誕生日祝いにKanonを貰ったのが運の尽き。
初めてのギャルゲーがエロゲーという茨の道を歩むことになりました…。
昔からゲーマーではあったんですが、その頃は「ギャルゲーをプレイしている方々は可哀想な人たち」と思っいましたが……いえ、かなりの勢いで蔑んでいましたが、Kanonをプレイしてその価値観が180度変わりました。
せっかく製品を貰ったモノだからやらなきゃ悪いだろ‥と、Officeぐらいしかソフトの入っていないPCにインストール。
…インストール終了………起動‥カチ、カチ。
―――「雪…積もっ」
ALT+F4。終了。…………目でかっ!!!
…当時の自分はまだ顔の面積の1/2が目といういたる絵には不慣れだったようです。
初めてのギャルゲーがいたる絵というのは蛇の道でした…。
なんだかんだで、その後2ヶ月ほど放置したんですが、ある日、友達から嬉嬉とした表情で感想を聞かせてくれと言われ、やっていないとは言えず渋々再プレイをすることに。
二度目ということもあり免疫があったのか、なんとか顔の面積の1/2が目の衝撃は持ち堪えることができました。
そんなこんなで、嫌々プレイを続けていくうちに…。
―――なぜか、るいせんがぼくのいしとはむかんけいに、なみだをわきだすんだろう?
……気づくと嵌っている自分がいました…。
キャラ別感想
水瀬名雪
近親萌えはここから始まったのかもしれません…。
今では従姉妹なんてエロゲ業界では氾濫しいますが、昔は「マジで親族が攻略できるの!?」って思っていましたし。
四親等と結婚できるのも知りませんでした。
シナリオはKanonの中で一番地味と言われていますが、自分は初めてクリアしたキャラと言うこともあり、印象深いです。
目覚ましのメッセージで視界をぼやけさせた自分が憎い。
美坂栞
シナリオは普通でしたね。
病気で亡くなるそのときまで、思い出が欲しい…。
くぅ〜泣かせるじゃないですか。…ありがちですけど。
…誕生日に死ぬってなにさ? 呪い?
沢渡真琴
一番、キました。
あ〜まさかまさかあんな展開になるなんて…HAPPYEND至上主義ではない自分にとってもあの展開は痛かったですね…。
真琴シナリオが終わった瞬間の胸の中にぽっかり穴が空いた状態になりましたよ。
2日ぐらい精神的に虚脱状態に陥りました(笑)
…でも、キャラ的にはそんなに好きではないです。
川澄舞
ミスハラキリ。
まさか腹をかっさばくとは思いませんでした。
シナリオ展開の意外性はピカ一でしたね。
ラストは眉唾物でしたが、そことなく幸せな気持ちに浸れました。
月宮あゆ
うぐぅ。
………あれは「食い逃げ」じゃくて「逃げ食い」です。
一人称が『ボク』というのはその当時のわたくしには少々刺激が強かったようで、あゆが登場するたびに眉間に皺が寄っていたことでしょう。
シナリオも生きていたことによるカタルシスを感じるより、そのまま××××とか思っていた悪い子です。
…今では「ボク」キャラはそれほど嫌いではありません。
いやぁ…このゲームが無ければ今の自分の無かったでしょうし、サイトも作ることも無かったでしょう。
Kanonはこの世界への初めの一歩です。……ごめんなさい、四年前の自分…。
KEYはさっさとクラナドを出して欲しいです。
3年以上ソフトを出していないメーカーはなかなか無いんじゃないでしょうか?
大物の余裕ですな。はっはっ…ちょっとむかつきますね。
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