ホラースポットツアーレポート


8月20日土曜日夕方、突発的に私主催でホラースポットツアーに行くことになりました。理由は暇潰しです。

んで、この度の行ったホラースポットは……。

青木ヶ原樹海→旧御坂トンネル→花魁淵

の計三カ所。山梨県のホラースポットの御三家の制覇?を目指しました。
いちお、写真も撮ってきましたが、携帯デジカメなので、光量が全く足りず、何だかよくわからない写真が撮れていました……。なので、写真の方はあまり期待しないでください。

▼19時頃(青木ヶ原樹海編)

私と友人二人が河口湖に集合。今回のスポット巡りの参加者は三人です。

落書きー

そこから私の車に乗り換え、まずは個人的にメインの目的であった青木ヶ原樹海にゴー。
本来、青木ヶ原樹海には明るいうちに行くつもりでしたが、当初より時間が巻いてしまったため、上記の写真のように河口湖に集まった時点で既に漆黒が迫っていました。 思いついて30分で行動というかなり突発的な企画だったため、この辺りはかなりいい加減です。

青木ヶ原樹海については説明するまでもありませんが、毎年数十人の自殺体が発見されるという心霊現象とかそれ以前のヤバイ土地。 幽霊よりもリアルキチガイにエンカウントしてしまうことが懸念されるため、ホラースポットと呼んでいいのかも判断しかねます。

そんな一行が、青木ヶ原樹海に車で向かうため、まずはカーナビで「青木ヶ原樹海」というワードで検索してみましたが、 「青木ヶ原樹海」で該当する地名がありませんでした。……いきなり暗礁に乗り上げています。取り敢えずは青木ヶ原樹海のある鳴沢村に向かうことに。
数十分後、鳴沢村に到着し、奥地に進むと樹海らしきものはありましたが、これが青木ヶ原樹海樹海なのか判断しかねます。 青木ヶ原樹海は端から端までは踏破するのに数日を要するという半端ない広さなの土地ですが、ご丁寧に看板がそこらかしこにあるわけではなく、これが樹海と判断していいものやら。 なので、いかにも樹海に来たぜ、と言えるような「命を大事にしろ!」と書かれた看板や、その手の投書箱を見つけるまでは引き返せません。

その後、鳴沢村周辺を2時間ほど探索してみましたが、樹海らしきものはあれど、命大事に看板はまったく見かけることが出来ませんでした。 下調べのなさが悔やまれます。富士スバルラインをくだって、富士山の麓にある樹海をデジカメで撮ってみましたが、光量が全く足りないため、写真は真っ暗でした。ガックシ。

それにここまで暗いとサンダル装備の素人が樹海の獣道に踏み入れるのは到底不可能なので、青木ヶ原樹海探索は半端のところで断念することに。 樹海自体は観ることはできましたが、命大事に看板が観られなかったのが残念です。うーん、樹海は明るいうちに行くべきだ。

……走行中に友人が、うり坊(イノシシの子供)を道路で発見していましたが、あまり関係のない話なのでカット。

▼21時頃(旧御坂トンネル編)

次は旧御坂トンネルです。
旧御坂トンネルはネットで多少調べたので問題なく目的地まで行くことが出来ました。 どんないわくのある場所なのかはまったく知りませんが、心霊スポットであることには変わりないです。多分。 旧御坂トンネルまでのルートは、河口湖方面から甲府方面に向い、現在の御坂トンネルの手前の右手に旧御坂道という旧道があり、そこから4kmほど行ったところ。

旧御坂トンネル前に到着すると、私たちのほかに数台の車が止まっており、(おー、さすが有名怪奇スポットといわれるだけはある)と感嘆の念を抱きましたが、 よくよく彼らを視てみると旧御坂トンネルには見向きもせず、トンネル手前の道路脇から見える河口湖街と富士山が一望できる夜景を写真に納めているだけでした。 彼らは怪奇スポット目当てではなく、夜景スポット目当の様子。……なんだか一気に脱力です。心霊スポット臨場感-50%。夜景は私もいちお撮ってみましたが、光量が(以下略)。

せっかく旧御坂トンネルまで来たので、道路脇に車を止め、友人二人とトンネル内に徒歩で突入することにしました。

トンネルねるねる

前を先導しているのは友人。写真はなかなかいい感じですにゃ。
それとトンネル内は声が山びこのように反響するので結構雰囲気は出てました。 ですが、大きな声をわざわざ出さなくても、会話程度の内容で全てが反響するので、 2〜3分もするうちに馴れてしまい、なんだか怖いというより、シュールな空気になってしまって、恐怖心はしっかり消失。
いまでも使われているトンネルなので、車も通ることもあるんですが、通ったのは一度切りです。かなり狭いトンネルですが、対向車の心配はないですね。

んで、このまま何の怪奇にも出逢うこともなくトンネル出口に到着。 そこで私が「あんま怖くねーなー」と漏らしたら「じゃあトンネルの帰りは1人で車のところまで戻れ」と殺生なことを言われました。 内心ちょっとビビりましたが、流石にここで前言撤回するのはあまりにも情けないので、1人でトンネル入り口まで戻ることに。

「じゃあ、2分置きで1人ずつ入り口まで戻ることにしよーぜ」と友人たちに言い残し、1人、旧御坂トンネルへ。

オンリーウルフ

1人で歩きながら、写真を撮って遊んだりもしましたが、行きと同じで結局帰りにもこれまた何の怪奇にも出逢いませんでした。 ……本当に怪奇スポットなんでしょうか。夜も更けているというのにガッカシです。 自分の車に戻り、車でトンネル内部を走ってみると、私が1人ずつと提案したのに何故だか友人二人は一緒に歩いています。 彼らの言い分として「時間の無駄だから」と戯言をほざいていましたが、たった2分で時間の無駄はねーだろ。

▼0時頃(花魁淵編)

最後の目的地である花魁淵にレッツゴー。旧御坂トンネルから40kmはあるので大変。 道中、『崖崩れのため通行止め』と道路の片側をこのように塞いでいましたが、行けるところまで突入しました。

通行止め

そこからは10km以上に渡り、外灯の一つもなく、曲がりくねった劣悪な道路事情。土 砂崩れのためか対向車には全くすれ違わないという、人気はほとんどなく、いい感じの雰囲気です。 山奥のためか携帯の電波もまったく届きません。花魁淵のある一ノ瀬までの道中でも、旧御坂トンネルを余裕で上回るヤバさです。 空気が全然違います。こいつは今までと違っていい感じだぜ……!

こちらも例により念入りに調べていなかったので、一ノ瀬まで辿り着いたのに、どこに行っていいのかサッパリわかりませんでした。

看板

一ノ瀬の看板。なんだか小難しいことが書いてあります。
この看板のある場所を基点にして、周囲の通れる道をぐるぐる巡ってみましたが、やっぱりどこに行っていいのかわからず。 慰霊塔や花魁淵の説明が書かれた看板があると聞いたので、そこに行きたかったんですが……。看板を読んだり、写真に撮ると帰りに事故に遭うらしいです。そりゃすげぇ!

花魁淵を探している途中にも、道がほとんど舗装されていない道路に、それらしきものがちょこちょことありました。

祠は何処ら!!

ここで友人の1人が極度にビビっていました。「ここにはなにかある……。私は絶対に写真は撮れない…・…」そう言ってぷるぷると震えています。 その恐怖は私にも伝播したのか、なんとなく嫌な感じに。まぁ確かに今観てもあまり気持ちのいい写真ではありませんね。お椀が置いてあるのが余計に嫌な感じ。

石碑と赤痢って語感にてね?

石碑。車のライトが強すぎたため、なんて書いてあるのかほとんど読めず。ガッカリ。
確か「奇○○霊○」とかそんなことが書いてありました。思い出せる範囲でもイヤーンな文字群です。 周囲に人気も何もないと道路脇にぽつんと建っていたので、何をするためにあるのかサッパリ。
……先ほどビビっていた友人はこの辺りでは落ち着いていました。「さっきの場所には何かある」としきりに言っていましたが。それにしてもいつから彼は霊感を会得したんだろう。

鳥居!とりいぃ!

鳥居発見です。鬱蒼と草木が生い茂った斜面に、ひっそりといびつな角度で建てられていました。 鳥居の周囲の草木は全く手入れをされた様子もなく伸び放題。深夜1時ごろだっため、本当に不気味でしたぜ。

この写真を撮るために、車から降りたら、首輪をつけた人なつっこい犬が突如現れて私たちの周りをウロチョロしていました。 (なんでこんな人里離れた山で飼い犬が)。……そんな疑問も浮かびましたが、この犬と少し戯れた車に戻ったあとも、なぜか犬が私たちの乗った車を先導して走っていました。 車で犬を追い抜いても、カーブで減速するとすぐまた追いつくというその繰り返し。いくら曲がりくねった山道でもなんとまぁあり得ない光景です。 かれこれ5kmぐらい追いかけっこを続けました。……どんな体力と脚力を持った犬なんだ。 その際に友人たちと「俺たちを花魁淵に導いてくれたんんじゃねぇの?」とか笑い半分でふざけていましたが、あの犬の行動は今思っても異様。 もちろん写真に納めようとしましたが、例によってあまりの暗さのためあんまりな写真に。……うーん、あの犬は本当に何だったんだ。

結局、花魁淵までたどり着けることはできませんでした。時計は深夜2時前を指しています。 草木も眠る丑三つ時まで心霊スポットの周辺をウロチョロしていたことに。……でも、結局は目的地の花魁淵には行けなかったので、往復80kmの道程は一体。
ですが、青木ヶ原樹海?と旧御坂トンネルのなかでは花魁淵(周辺)はダントツで怖かったです。何とも言えない異様な雰囲気がjこの場所にはありましたね。 3人というそこそこの人数で行きましたが、それでもかなり怖かった。花魁淵の現場に、もしたどり着けることが出来たら足が震えるほどビビったかも。 一ノ瀬はそこら中に小川が流れているため、川の流れる音と、湿度のある空気が恐怖をさらに演出していていましたぜ。ぶるぶる。

帰宅後、友人に花魁淵を調べて貰ったところ、崖崩れで通れなくなった道の先に花魁淵はあったそうです。 その周辺を何度も通ったし、何となく写真にも納めたので、もし崖崩れがなかったらその先に行って、 私たちは花魁淵にたどり着いていたのかもしれません。ちっ、次の機会は絶対に行ってやる。崖崩れの工事がいつ終わるのか知らないけど。

▼6時頃(まとめ)

怪奇スポット巡りの帰り、カラオケボックスに寄って夜が明けるまで歌い倒しました。 カラオケの後、当初の集合場所である河口湖に着いたころには空はすっかり白んでいましたぜ。

スワンボート夏の陣

なんだかパッとしない結果に終わりましたが、今度はもう少し念入りに下調べをしてから行動を取るべきだと痛感。 それにこのガソリンが高騰した時分に200km以上も半日で走ってしまった。山梨無駄に広すぎ。でも、花魁淵はリベンジしたいなぁ。


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